更新日:2026年11月8日
イトーキの公式情報と購入者のレビューをもとに、サリダ YL7Rを元販売員の目で解説します!
3万円前後のチェアで迷っている人が、買う前に知っておきたいことを5分で分かるようにまとめました。
結論は3万円以下で「調整できないところがない」国内メーカーのチェアです。
旧型の YL7 になかった座面の奥行き調整とヘッドレストの角度調整が、YL7R で戻ってきました。
座面は43cmまで下がるので、小柄な人でも合わせやすい高さです。
一方で、ランバーサポート(腰の支え)はほとんど感じないという声が目立ちます。
2026年11月7日時点で、Amazonは¥28,491、イトーキオンラインショップは¥29,990(ブラック)です。
評価は4.0(5点満点)です。公式の仕様と、購入者の声から見た評価です。
サリダ YL7R はどんなチェア?
サリダ YL7Rは、オフィス家具の国内大手イトーキが、在宅ワーク向けのブランド「ITOKI HOME」で出しているチェアです。
2024年11月26日に、ヘッドレストと肘付きのフルスペックモデルとして発売されました。
名前のとおり、人気だったサリダ YL7の後継です。
発売から約1年半で、累計8,000台を超えて売れています(イトーキの発表、2026年6月)。
この記事では、YL7R の公式の仕様と購入者の声を、元販売員の目で読み解きます。


3万円のチェアって、国内メーカーでもピンキリですよね…
何がそんなに違うの?
いすマニアこの価格帯で、調整できる場所がここまでそろうのは珍しいんです。
どこが動いて、体のどこにうれしいのかを、順番に訳していきますね!
おすすめポイント3つ
座面の奥行きを5.5cm短くできる
YL7R の座面は前後に6段階、5.5cmの範囲で動きます。
旧型の YL7 では削られていた機能です。

座面の奥行きが長すぎると、ヒザの裏に座面の先が当たります。
深く座ると背もたれに届かず、浅く座ると腰が丸まる。安いチェアで腰がつらくなる、よくあるパターンなんです。
座面を手前に引けば、深く座ったまま背もたれに腰を預けられます。
太ももが短めの人、ヒザ裏の圧迫が気になる人には、いちばん効く機能です。
いすマニア3万円以下で座面の奥行きまで動くチェアは、国内メーカーだとかなり少ないですよ!
元販売員としては、ここが YL7R を選ぶいちばんの理由になると思います。
角度まで変えられるヘッドレストと3Dアームレスト
ヘッドレストは高さが9段階で最大19cm動きます。
角度は2か所の関節で変えられ、それぞれ最大71度と107度まで動きます。

高さしか動かないヘッドレストだと、リクライニングしたときに頭が前へ押されがちです。
角度が変えられると、背もたれを倒したときも頭の後ろに合わせやすくなります。
アームレスト(ヒジ置き)は上下・前後・左右の3方向に動く3Dアームレストです。
- 高さ:7段階(1cmずつ、最大7cm)
- 前後:10段階(5cmの範囲)
- 向き:内側と外側に18度ずつ(合わせて36度)
キーボードを打つときは、ヒジを机と同じ高さに置けると肩が上がりにくいんです。
机の高さに合わせてヒジ置きを決められるのは、長時間のパソコン作業でうれしいポイントですね。

イトーキの最大3年保証が付いて3万円以下
YL7R の保証は最大3年です。
海外メーカーの格安チェアだと保証は1年が多いので、ここは国内メーカーの安心感ですね。
ほかにも、3万円以下とは思えない作りが入っています。
- 座面は型崩れしにくいモールドウレタン(クッションの厚さ5.3cm)
- 背もたれと連動して座面の後ろが沈むシンクロロッキング(102度から128度まで4段階で止められる)
- 背もたれの裏の取っ手。張地を触らずに動かせるので、汚れにくい
- 床を傷つけにくいウレタンのキャスター
3年使うとすると、¥29,990でも1日あたり約27円です。
5年使えば1日約16円。缶コーヒーより安く、毎日の腰と肩を支えてくれる計算です。
デメリットと注意点3つ
ランバーサポートの効きが弱い
いちばん多い不満がここです。
腰を支えるランバーサポートは高さを5段階、4cmの範囲で動かせますが、前に押し出す強さは変えられません。
購入者のレビューでも、ほとんど感じないという声が目立ちます。
柔らかめのパーツでゴツゴツしないという声もありますが、「もう少し上まで動かせるとよい」という要望もありました。
いすマニア3万円前後のチェアで「腰の支えが弱い」と言われるのは、よくある話なんです。
ランバーサポートは腰を押すものではなく、当たる位置を合わせるものと考えてください。
腰をグッと押してほしい人には、物足りない可能性が高いです。
腰の支えを強く求めるなら、ランバーサポートの出っ張りまで変えられる上のクラスを考えた方がいいですね。
アームレストとヘッドレストが動きやすい
3Dアームレストは便利な反面、向き(左右の角度)と前後は、力がかかると動きやすいという声が多いです。
ヒジ置きを持って椅子の向きを変えようとすると動く、少しの力で前後にずれる、という声がありました。上下の高さは、しっかり止まるようです。
ヘッドレストも同じです。
角度を固定するロックがなく、頭を強く預けると動いてしまう、という声がありました。
いすマニアヒジ置きをつかんで椅子の向きを変える人、ヒジ置きに手をついて立ち上がる人は多いんです。
段階で止まるだけのヒジ置きは、そこで向きや前後がずれます。こういうクセがある人は、気になるかもしれません。
リクライニングを止められるのは4段階だけ
背もたれは、102度、111度、120度、128度の4段階でしか止められません。
好きな角度でぴたりと止めたい人には、ここが不満になります。
止めずに前後へ揺らして使う分には、バネの硬さを変えられるので問題ありません。
「バネを強めにすると快適」「考えごとをするときに前後に揺れながら使っている」という声がありました。
いすマニア座り心地より「思っていた調整と違った」で後悔する人のほうが多い印象です。
止められる角度の数は、買う前に知っておいてくださいね!
後悔する人、しない人
| 後悔しにくい人 | 後悔しやすい人 | |
|---|---|---|
| 机 | ふつうの高さの机で使う人 | 高い机に合わせて座面を上げたいのに、足置きを置きたくない人 |
| 座り方 | 深く座って背もたれに体を預けたい人 | 前のめりで作業する時間が長い人 |
| 腰 | 腰の支えは「当たる位置」が合えばよい人 | 腰をしっかり押してほしい人 |
| ヒジ置き | ヒジ置きを軽く置くだけの人 | ヒジ置きをつかんで向きを変えたり、立ち上がったりする人 |
| 予算 | 3万円以下で国内メーカーの保証がほしい人 | 腰の支えのために5万円以上も出せる人 |
前のめりで作業する時間が長い人は、前傾姿勢に対応したチェアも見てみてください。
旧型の YL7 から何が変わった?
イトーキは YL7R を YL7 の「機能性とデザインをアップグレードした」モデルと説明しています。
ただ、変わった点の一覧は公式に出ていません。そこで、YL7 の仕様と YL7R の仕様を並べてみました。
| 項目 | 旧型 YL7 | YL7R |
|---|---|---|
| 座面の奥行き調整 | なし | あり(5.5cm、6段階) |
| ヘッドレスト | 高さだけ | 高さ(19cm、9段階)と角度 |
| アームレスト | 高さ、前後、左右の角度 | 高さ、前後、左右の角度(3D) |
| ランバーサポート | 高さ調整 | 高さ調整(4cm、5段階) |
| リクライニング | 体重に合わせて反発が変わるロッキング | シンクロロッキング、4段階で固定 |
| 座面の高さ | (確認できず) | 43〜53cm |
いちばん大きいのはYL7 で削られた座面の奥行き調整と、ヘッドレストの角度調整が戻ってきたことです。
YL7 はヒジ置きを良くした代わりに、この2つをあきらめたモデルでした。
YL7R はそのどちらもあきらめていません。
名前は似ていますが、中身は「YL7 の良いところを残して、削った機能を全部戻したモデル」と考えると分かりやすいですよ。
いすマニアこの中身で3万円以下は、正直かなり攻めた値付けだと思います。
イトーキの本気を感じますね!
サリダシリーズのほかのモデル(YL8、YL9 など)とも比べたい人は、シリーズの比較記事をどうぞ。
3つの型、どれを選ぶ?
YL7R は発売のあとに型と色が増えました。
2026年11月7日時点で、次の3つから選べます。
| 型 | フルスペック ブラック | フルスペック グレー | 標準タイプ |
|---|---|---|---|
| 型番 | YL7R-BBK-HAEL | YL7R-GGR-HAEL | YL7R-BBK |
| ヘッドレスト、肘 | あり | あり | なし |
| 公式の価格 | ¥29,990 | ¥33,990 | ¥25,900 |
| 重さ | 16.5kg | 16.5kg | 14.4kg |
| 発売 | 2024年11月 | 2026年6月 | 2026年3月 |
グレーは座面だけでなく、フレームとキャスターまで同じグレーでそろえています。
部屋を明るい色でまとめたい人には、¥4,000の差を払う価値がありますね。
標準タイプはヘッドレストと肘をなくした型です。
座面の奥行き調整とランバーサポート、シンクロロッキングは同じです。
机に深く入れたい人、ヒジ置きが机に当たるのが嫌な人は、こちらも候補になります。
いすマニア迷ったら、フルスペックのブラックで良いと思います。
肘とヘッドレストが付いて、差は¥4,000ほどですからね。
どこで安く買える?
2026年11月7日時点の、フルスペックのブラック(YL7R-BBK-HAEL)の価格です。
| ショップ | 価格 | メモ |
|---|---|---|
| Amazon | ¥28,491 | 販売、出荷ともに Amazon |
| 楽天市場(イトーキオンラインショップ) | ¥25,990〜¥33,990 | 型と色で価格が違う。11月11日までポイント10倍 |
| イトーキオンラインショップ | ¥29,990 | 送料無料、2〜3日以内に発送 |
今いちばん安いのは Amazon です。
楽天はポイントの倍率が上がる期間なら、実質の価格が Amazon を下回ることもあります。
楽天でよく買い物をする人は、ポイントの分も入れて比べてみてください。
保証と安心
保証はオフィス家具の業界団体(JOIFA)のガイドラインに沿った最大3年です。
部分ごとに年数が違います。
- 1年:張地や塗装の変色、色あせ、すり切れ
- 2年:上下、回転、ロッキングの機構と、キャスター
- 3年:座面、背もたれ、肘、脚の構造部分
組み立ては自分で行います。六角レンチと説明書が付いています。
購入者のレビューでは、30分ほどで組み立てられたという声が多いです。ヘッドレストの差し込みが固く、手では入らなかったという声もありました。
なお、生産は中国です(楽天のイトーキオンラインショップの仕様表より)。
設計と品質の基準はイトーキが持ち、家庭での使用を想定した社内の基準に合格した製品です。
評判と口コミ
2026年11月7日時点で、Amazon の評価は5点中4.2(148件)、楽天のイトーキオンラインショップは4.40(84件)です。
良い評判
- 座面がしっかりした硬さで、どっしり座れるという声が多いです。
- 座面の奥行きを短くでき、ヒザ裏が圧迫されないという声があります。
- 1万円前後のチェアから買い替えて、もう戻れないという声があります。
- 海外製の格安チェアより組み立てでの不具合がなく、作りがしっかりしているという声があります。
悪い評判
- 座面が大きめで、小柄な女性には少し大きいという声があります。
- アームレストとヘッドレストにロックがなく、力をかけると動くという声が多いです。
- ランバーサポートをほとんど感じないという声が目立ちます。
- 届いた箱の中のにおいが気になったという声があります(椅子のにおいは1週間ほどで抜けたとのこと)。
口コミはAmazon のカスタマーレビューと、楽天のイトーキオンラインショップの商品レビュー(2025年11月〜2026年11月の投稿)から、いすマニアがまとめました。
いすマニア悪い評判は、ほとんどが「腰の支え」と「ヒジ置きのロック」に集まっています。
この2つが気にならないなら、満足度は高いチェアだと思います!
よくある質問
仕様表

| 型番 | YL7R-BBK-HAEL(ブラック)、YL7R-GGR-HAEL(グレー) |
| サイズ | 幅655mm × 奥行675〜990mm × 高さ1,080〜1,180mm(ヘッドレストを除く) |
| 座面の高さ | 430〜530mm |
| 座面の奥行き調整 | 5.5cm(6段階) |
| ヘッドレスト | 高さ最大19cm(9段階)、角度は2か所(最大71度、107度) |
| アームレスト | 高さ7cm(7段階)、前後5cm(10段階)、向き内外18度ずつ |
| ランバーサポート | 高さ4cm(5段階) |
| リクライニング | シンクロロッキング。102度、111度、120度、128度の4段階 |
| 素材 | 背:メッシュ(ポリエステル)、座:モールドウレタン(厚さ5.3cm)、張地ポリエステル、脚:ガラス繊維入りナイロン、キャスター:ウレタン |
| 重さ | 16.5kg(箱は19.2kg、750×320×660mm) |
| 保証 | 最大3年 |
| 生産 | 中国 |
おさらい
サリダ YL7R は3万円以下で、座面の奥行きからヘッドレストの角度まで合わせられる国内メーカーのチェアです。
旧型の YL7 が削った機能を、全部取り戻しました。
ただし、ランバーサポートの効きは弱めです。
腰の支えを一番に求める人は、上のクラスも比べてから選んでください。
予算を上げて、ほかのチェアと比べたい人はこちらもどうぞ。




