オフィスチェアを買おうと思ったけど、キャスターの種類がいろいろあってわからない。
オフィスチェアを買うなんて頻繁にはないので、専門用語が出てきてわからないことが多いですよね。
実は、キャスターには大きく3種類あって、それぞれ使う場所などによって選ぶキャスターが変わってくるんです。
今回は床に合ったキャスターを選んで、快適に使おうというテーマで解説したいと思います。
キャスター種類 | ナイロン | ウレタン | ゴム |
---|---|---|---|
カーペット床 | ○ | △ | × |
フローリング床 | △ | ○ | △ |
タイル床 | × | △ | ○ |
キャスター付きチェアを選ぶ1番のポイントは、キャスターである。
めちゃくちゃ格言っぽく言いました…。
オフィスチェアを選ぶときは、
- 坐り心地
- デザイン
- 機能性
など様々な選ぶ基準がありますよね。
でも、本来絶対に見逃せないポイントがあります。
それが、床に合ったキャスターを選ぶオフィスチェアに使われているキャスターには、カーペットなどの柔らかい床用と、フローリングなどの硬い床用があります。推奨以外のキャスターのご使用は、滑りすぎたり、動きが悪かったりしますので、用途に合ったキャスターをご使用ください。
業界団体だけではなく、各オフィスチェアメーカーが
「床に適したキャスターを選んでください」
と提唱していて、それぞれのキャスターの種類を取り揃えています。
10何年に1回しか買わないようなオフィスチェア。
自分が何を選べばいいのか、すぐにわかりませんよね。
床は多種多様である!
そもそも、床にはフローリングやカーペットタイルなど、本当に様々なタイプがあります。
それぞれ、木材・繊維・合成樹脂など特性が異なっていて、
不適切な組合せのキャスターを使うと、床を大きく痛めてしまう原因になります。
間違った組み合わせで使ってしまった床の状態が下記の画像です。
こんなことにならないように、床に適したキャスターを見つけていく必要があります。
キャスターは3種類!
キャスターには、
- ナイロンキャスター
- ウレタンキャスター
- ゴムキャスター
の3種類があります。
それに対して、床のタイプが3種類です。
- カーペット床
- フローリング床
- タイル床
この3種類×3種類、それぞれの組み合わせによって相性が生まれてきます。
キャスターを軸に見ていきましょう。
材質の一般特性早見表 | ゴム | ナイロン | ウレタン |
---|---|---|---|
弾性 | ◎ | × | ○ |
圧縮永久歪み | ○ | ◎ | ○ |
耐摩耗性 | ○ | ◎ | ◎ |
耐候性 | △ | ◎ | ○ |
耐油性(機械油) | × | ◎ | ◎ |
耐ガソリン性 | × | ◎ | ◎ |
耐水性 | ◎ | ○ | △ |
耐薬品性(弱酸・アルカリ) | ○ | ◎ | × |
耐熱性(℃) | 70 | 70 | 70 |
耐寒性(℃) | -30 | -20 | -30 |
※材質のみの一般特性。キャスター製品の使用条件、環境などの影響を受けます。※ウレタンは、熱可塑性ウレタンの物性を表しています。
カーペットに向いたナイロンキャスター
ナイロン素材は、弱酸性やアルカリ性にも強いと言う特徴を持っています。
さらに軽量であり、外からの圧力(歪み)にも強いんです。
汚れても掃除することが簡単で、見た目を長期間美しく保てるのがナイロンの特徴です。
そのためオフィスチェアの基本的なキャスターはナイロンとされているわけです。
フローリングに向いたウレタンキャスター
続いてウレタン素材です。
弱酸性やアルカリなどに弱い部分がありますが、床を傷つけにくいという特徴があります。
そのためフローリングに向いた素材と言われているわけです。
タイルやその他用途のゴムキャスター
最後にゴム素材です。最も身近な感覚を持ってるんじゃないでしょうか。
弾力性においては、3素材のうち最も強く、耐水性にも優れています。
一方で長時間、圧力がかかり続けると歪んでしまいやすいですし、摩耗には若干弱いです。
少々凸凹している床に適しているんです。
ということで、まとめると
材質 | ナイロンキャスター | ウレタンキャスター | ゴムキャスター |
---|---|---|---|
カーペット床 | ○ | △ | × |
フローリング床 | △ | ○ | △ |
タイル床 | × | △ | ○ |
キャスター変更でオフィスチェアを購入する際の注意点
メーカーや販売店によっても異なりますが、キャスターの変更で注文すると基本的には特注扱いになることがあります。
特注扱いになると、キャンセルできない事はもちろん、注文してから届くまでに長い期間がかかってしまいます。
私の販売経験上、通常で買うと一週間のものが、2ヶ月から3ヶ月かかると言う場合もあるので、注意しましょう。
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