キンコン西野がコンビ結成時に仕掛けた戦略【Voicy文字起こし/西野亮廣エンタメ研究所 】

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ボイスメディアVoicyの「西野亮廣エンタメ研究所」チャンネルの文字起こしメモをしています。ほぼ写経のような感じでやっています。書き損じはご愛嬌で。

確率論と肩書き

今日はキンコン西野がコンビ結成時に仕掛けた戦略というテーマでお話ししたいと思います。

僕はキングコングっていうコンビで活動しているんですね。

一人 YouTuber でもう一人は絵本作家っていうちょっと変なコンビです。

一般的なお笑いコンビの活動からは逸脱しているんですが、2人ともお笑いが好きで、二人でいる時間をそれなりに大切にしています。

いま、コンビの活動っていうのは「毎週キングコング」っていう YouTube チャンネルの収録で、週に1回と、デビュー当時から続けているんですが、なんばグランド花月での漫才出番ぐらいですかね。 月20本ほどです。

お互いそれなりに忙しいのと、毎週キングコングだった時の鮮度みたいなものが欲しいので、僕的にはコンビの活動をこれ以上増やそうと思っていないんですが、梶原君がコンビでテレビをやりたいとか言っていたので、その話には乗ろうかなと思ってるぐらいです。

まあざっと紹介しましたがこんなコンビです。

二人とも、そこまでお笑いは得意じゃないんですが、僕らによるとお笑いで自慢できることがありまして。

NSC養成所の在学中にNHK上方お笑いコンクールの大賞を取ったということですね。

長い長いお笑いの歴史の中で養成所生=素人が、漫才大賞とったのは僕らだけなんですよ。

毎年この芸歴10年近い若手とは名ばかりの、若手が受賞するたびに「本当におめでとう こんなすごい賞なかなか取れないよ。僕らはデビュー前にとったけど」ってーていう祝福コメント送っています。

嫌な先輩です。

どこかでお話ししたと思うんですけど、何かいたのかなと忘れたんですけど、知ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は僕、高校卒業して吉本の門を叩く的に両親と「1年で売れなかったらきっぱりとやめます」っていう約束をしたんですね。

あの1年っていうのは養成所卒業してから一年ではなくて高校を卒業してから1年。

養成中に売れなかったら辞めなきゃいけなくて、NHK 上方お笑いコンクールが2月にあるんです。

まもなく卒業がタイムリミットが迫っていたんですね。実はこの大会が僕にとってはラストチャンスであったと。

この時に梶原君を説得して、仕掛けたキングコングの戦略は大きく二つです。

これはいろんな現場で転用できる普遍的な内容だと思うので、今日はこの話をしたいと思います。

一つ目は確率論。二つ目は肩書きです。

順に説明しますね。

一つ目の確率論に関しては、同じような話を以前もさせていただきましたが、僕らが吉本の養成所の門を叩いた当時は、みんなダウンタウンさんみたいな漫才をされていたんですね。

ボソッと面白いこと言うとか、ボケの発想で勝負が主流。と言うか、全員そうだったんです。

そこに昨日まで、高校生だったやつが出来るわけじゃないですか。

勝ち目がないんですね。

そこで梶原君に「ボケの発想は後回しにして、とにかくボケ数で勝負しよう」という提案をしました。

これは後にM-1グランプリとかで議論されるようになりましたが、当時はそのボケの手数なんて見向きもされなかったんですね。

手数を増やそうと思ったら、当然「振って振って振って振って落とす」みたいな派手なアッパーカットは打てないんですね。

なので、最初から最後まで、ジャブのみで漫才を構成して、「軽いパパパパパパパパパン」ってパンチを打つっていう構成でした。

後は漫才のテンポ上げるために、とにかく元気いっぱいやりました。

元気いっぱいの漫才って聞くだけで面白くなさそうじゃないですか。

なのでこれに対して登場ですね。

「キングコングの漫才は浅い」とかなんとか言われたんですけども全然問題なかったんですね。

福田さんを求めてしまうと、手数が減るしなって昨日まで高校生ですから、深みで勝負して勝てるわけがないと。

コンクールに挑んで予選を勝ち上がって決勝ステージんですが、決勝に残った10組のうち、9組はローテンポで、ぼそっとほしいこと言うコンビ。

そして1組はハイテンポで手数で勝負するコンビですね。

ここがめちゃくちゃ乱暴な数学になってくるんですけどもこの時点で審査員の心理としては、ハイテンポのコンビか、ローテンポ9組のどれかの二択になるので選ぶとなるとね。

二択になるので僕らが優勝する確率は50%ですね。

その後、1年間で関西の漫才コンクールを片っ端から受けたんですけども、手の内がバレるまではこの戦略はうまく機能しました。

コンクールに出場して、優勝する確率も実際50%ぐらいだったと思います。

その後にみんなもこのやっぱ漫才は手数も大事でしょみたいな手数論。

まこ結構取りざたされるようになってからは8もみんな持ってかと疲れがあったので、そこから僕はあんまり勝ってないイメージですね。

ここでのポイントっていうのは、梶原西野目線から漫才を作ったのではなくて、思いっきり割り切って審査員目線から漫才を作ったということですね。

自分の気持ちに嘘をついているので、長く使える戦略ではないですが、勝負どころでは、この確率を使えると思います。

「おむすび屋さんを出したいのなら、パン屋しか売ってない街で出せ」っていうシンプルな話ですね。

これから肩書きの話です。

これはキングコングを一瞬で売れさせるために使ったんですけど、僕らは1999年4月に NSC に入学しまして、夏に出会って、9月にコンビを結成したんですね。

他のコンビに比べて、コンビ結成は少し遅いんですね。

コンビを組んで一発目に作ったネタで養成所の月間 MVP ての頂いて、特例で吉本興業の劇場のオーディションに出させてもらったんですね。

チュートリアルさん、フットボールアワーさんとかブラックマヨネーズさんなど、血に飢えたプロの先輩芸人さん達がうじゃうじゃいるオーディションです。

そこで勝ち抜いて優勝して劇場のレギュラーを頂いたんですね。

つまりコンビ結成して一か月後にはお金をもらったんだしていたんです。

いわゆるプロですね。

ただプロっていう肩書きが邪魔だったんですね。

その当時僕は狙っていたのは3ヶ月後に迫っていた漫才コンクールでの優勝。

そこで欲しい見出しは「超新人が優勝」ではなくて「史上初!養成所在学生の優勝」そっちですね。

というわけで仕事が忙しくなって、通ってもいない NSC の下半期の学費を払うことにしたんです。

かじゃるくんが「通わないんやったら学費払わんでええやん」って言ったんですが、「そういうことじゃなくて肩書きを買うんだよ」って言う説得をして NSC 生という肩書きを買いました。

よく「大学って意味あるんですか」と書き換えられるんですが、ましやなこと言うとね昔音を学べる場所ではなくなったと思います。

特に日本では、大学はあのオンラインサロンがその代わりになると僕は思わないですがとはいえ起業家資産家トップクリエイターさんのオンラインサロンに入ってる学生さんたちからすると自分たちが通っている大学の遅れぶりに呆れてる人も少なくないと思います。

ただ、大学生っていう肩書きは買えるなら買った方がいいですね。

肩書きの魔力を安く見積もらない方が良くて、やっぱり若手起業家と学生起業家ではパンチ力が変わってくるので。

あと、学生の間にアクション起こした人と卒業してからアクションを起こした人とでは同じアクションでも取り分が大きく変わってきます。

なので肩書きは買った方がいいし、肩書きがあるうちに行動したほうがいいと思います。

ウチの新入社員の瀬戸ちゃん、彼の経歴で「学生時代にエッフェル塔の個展の責任者をやりました」って言う。

最強、一生使えるフックですね。

これは「学生時代に」っていうのがすごく大事だなぁと思います。

ああいうのを取りに行くといいと思います。

というわけでざっとではありますが、今日は「キンコン西野がコンビ結成時に仕掛けた戦略」というテーマでお話しさせていただきました。

大きく二つです。

一つは確率論、そして二つ目は肩書きですね。

何かの参考になると嬉しいです。

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