エンタメはストレスをデザインしろ【西野亮廣エンタメ研究所 投稿共有】

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2019年3月11日(月) ※3月13日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

今日はチームラボの猪子さんと対談なのですが、

「どうせ猪子さんは遅れてくるだろうから、少しぐらい遅刻しても問題ない」と僕は思っていて、おそらく猪子さんも僕に対して同じことを思っていて更に遅れてくるので、「もっと遅れても大丈夫」と思っているキングコング西野です。

せめぎ合いです。

さて。

昨日は、『えんとつ町のプペル美術館』の冊打ちイベントがありました。

でけぇトンカチでトンチンカンチンと冊を打ち込むのですが、これがまぁ楽しくて、パラついていた小雨など、まるで気になりませんでした。

美術館建設がついにスタートです。

作業合間、スナック『Candy』で「満天」のたこ焼きを頬張りながら、店の中をジロジロ見ていました。

すると、作り込まれた店内に、ビジネス書や、相田みつをの本や、おそらくお客様から貰ったアレやコレやが並べられていて、スナック『Candy』オープン当初よりも「生活感」が出てしまっていて、このまま放置すると潰れるなぁと思いました。

ディズニーランドの中にあるレストランの本棚に、店長の好きな『ゴルゴ13』が並べられているイメージです。

当然、現実に引き戻され、夢は崩れ、まもなく客足は遠退きます。

お客さんも良かれと思って店に差し入れをしているだろうし、オーナーも差し入れを断れないだろうし(良かれと思って置いている部分もあるだろうし)、そこに一切の悪気がないのは分かるのですが、これら全てをOKにしてしまうと、『えんとつ町』の価値はグンと下がります。

これから『えんとつ町』を作る上で、このことは全員で共有しておきたいので(とても大切な話なので)、あえて、この場で、お話しさせていただいております。

きっと、「私が思う『えんとつ町』」にクオリティーの“大幅な”ズレがあって、僕らはそのことを自覚し、何度も話し合い、改善していかねばなりません。

提灯と煙突だけ付けていれば『えんとつ町』というわけではありません。

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『シンデレラ城』を、どう見せるか?

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たとえば、ディズニーランド。

ディズニーランドの入場ゲートは、いつも少し混雑しています。

駐車場があれだけ広く、受け入れ体制が整っているのに、どういうわけか入場ゲートだけは、毎度、人詰まりが起こっています。

入場ゲートをもっと開放してくれれば、もっとスンナリと入れますが、ディズニーは、それをしません。

これは、ディズニーの怠慢でしょうか?

いいえ。

「怠慢」ではなく、「演出」だと僕は見ています。

スムーズに入れた後に見る『シンデレラ城』と、

渋滞のストレスから解放された後に見る『シンデレラ城』は、どちらの方が魅力的に映るでしょうか?

もちろん、答えは後者です。

ディズニーランドの入場ゲートのストレス(渋滞)は、ディズニーランドの満足度を上げる為に必要なんですね。

僕の個展や『サーカス!』や『天才万博』の空間デザインを担当してくださっている只石さんとは、「なぜ、ここの天井を低くするか?」「なぜ、ここに段差を作るか?」「なぜ、ここを暗くするか?」という議論を何度も何度も重ねてきました。

(▼https://wiki.otogimachi.jp/%E5%8F%AA%E7%9F%B3%E3%81%95%E3%82%93)

「『満足度』をゴールに設定した、ストレスデザインについて」です。

『茶室』の世界観に近いです。

基本的に、一般住宅は、なるべくストレスがかからないようにデザインされるので、エンターテイメントから一番遠い場所にあります。

ときどき、オンラインサロンメンバーの中で、「骨組みは私達でつくって、仕上げを只石さんにお願いする」という方がいらっしゃいますが、手厳しいことを言うと、所詮“素人仕事”で、その骨組みには「ストレスポイントをどこに置くか?」などの配慮がまるでありません。

人間はストレスからの解放にエクスタシーを覚える生き物なので、すべてバリアフリーの世界にしてしまうと、満足度が下がってしまいます。

大切なのは、この辺のバランスですね。

もちろん、「©️にしのあきひろ」となってしまうような仕事であれば、そこの配慮がされていない骨組みの空間は、制作に何千万円かかっていようが、ただちに壊すように指示します。

長期的に見たら、全員が不幸になるので。

とは言え……

「ここは、こうしろ!」「あそこは、こうしろ!」とガチガチに指示されるのは、町作りに参加していて楽しくないと思うので、『えんとつ町』の景観法(ルール)をキチンと作って、その中で各々が工夫していった方がいいのだと思います。

ご存知かもしれませんが、僕は、どれだけ大金をつまれようとも、自分が心からオススメできるもの以外は、一切の宣伝をしません。

たとえ、『えんとつ町』の店であろうと、です。

お客さんをガッカリさせるようなことだけは、したくないので。

(※毎週のように本の帯コメントのオファーをいただきますが、鬼のように断っています)

映画『えんとつ町のプペル』の公開を控え、「『えんとつ町』作りはここから忙しくなります。

昨日は、只石さんと呑んで、その席で、「ゼロ(骨組み)から建設にタッチできるように、スケジュールを空けてください。その為に必要なことは僕が全部やります」と、お伝えしました。

翻訳すると、「『えんとつ町』の仕事だけに集中して!」です。

「あれは辞めておこう!」

「これをやろう!」

たくさんたくさん話しあって、

個人を尊重しつつ、

個人行動を控え、

そこに住む全員のことを考えられる町にしていきたいです。

どうか力を貸してください。

現場からは以上です。

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